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依存症を考える

こんにちは。ふたばです。

あくまで私の経験とそこから感じたことです。

例えばアル中の人。
本来気弱な人でニコニコ穏やかな人が多いです。
(おじに二人いまして、1人は血を吐くほど体を壊し、
入院後キッパリやめて断酒会の地区代表を長年やってた人です。晩年、信頼も厚かったおじは残念ながら3年前に亡くなってしまいました。
もう一人は自覚ないまま飲み続けてます。その家の息子は中高年引きこもり。
いとこは私と同じACだと思います。家庭内に何か偏りがある)

機会があり何名かの薬物依存症の方の体験談もお聴きできまして、心が不全なまま育ち、荒れて薬物にハマってしまったという方が多いように思えました。
ACと共通してるよなぁとますます依存症問題に関心を持ったです。

専門家の講演を聴いてもなるほどなと。
中には興味本位で手を出した人も。全てを失ったことを後悔していました。

どん底のときに断りにくい先輩などに勧められて
居場所を求めて手を出した人が多いとか。
私も、もしど鬱の時や自暴自棄の時に縁があれば
間違いなく手を出していたと思います。
それは立派な大人世代でもリストラや何かの落とし穴で
そこに陥る可能性はあります。
薬物依存、ギャンブル依存、アルコール依存やトラウマを引きずって
生きずらさの中を生きている人の回復ステップについてなど、
県外まで講演会に行ったり、
1度東京でEAの自助G、薬物依存症の施設のミーティングも見学に行きました。
全てを失い入所してる人のお話を聴き
また私も自分の話をさせてもらい分かち合いをしてきました。
そこにいた仲間は決して落伍者などではなく、
真剣に自分と向き合ってる人達です。
その姿はとても人間らしい。

そんな人達を社会が偏見で追いやり孤独に追いやり
結果スリップ(再使用)をしてしまう人が多いそうです。

ダルクにいる方で、6回も少年院や刑務所を出入りして行き場がなくなり、
その時出会った保護司さんの勧めでダルクに入り、
今はスタッフとして仲間と支え合いながら今日一日を生きている人のお話を何度も聴いて、むしろ凄いなと思いました。

役割を持つことで依存物質を
やめ続けることは可能です。

ダルクを出たあとスリップしてしまう人も多いようですが、
50代60代の人でもやり直したいと希望を持ってやり直していく人もいる。
それこそが魂の学びなんじゃないかなと美化してる訳じゃなく本当に思います。

だからこそ、リスクを社会に啓蒙したい。

当事者の方達は本来ポテンシャルが高い人だと思うので、
そのままにしておくのは社会的損失でもあるのではないかと。

理解を持ち繋がり合い共生していける社会
どの依存症の人も精神的疾病を持つ人もひきこもりの人も。事情のある人も。

依存症を知ることは、「依存症でない人も含めたすべての人の生きやすさ」に繋がるものではないでしょうか。

私もそうだけど生育歴や持って生まれた感受性の高さで自尊心が欠落してる人。
依存症の人達の心の奥にある闇は私と似ている。
だからこそ、育児世代にも自尊心を育んで欲しいと啓蒙していきたいと思っています。

痛みのある人に寄り添い、一緒に歩んでいきたい。それが今の夢です。